ダイヤモンドカット

最も重要な「C」

もし確実に一番美しいダイヤモンドを手にしたいのであれば、ダイヤモンドカットは「C」の中で最大重要要素であります – 最も鮮明に輝く1つ。

これはダイヤモンドの美しさに最大な影響を及ぼす「C」であり、投資すべき属性です。では実際にそれは何でしょうか？

ダイヤモンド「カット」とは、地面から掘り出されたダイヤモンドの原石(右の写真のように)がどれほど輝く美しい宝石に変身を成したのかを測定するものです。

カットはどれくらいの眩い光の量が見る人の目へ反射し、またダイヤモンドがどれほど光輝いているのかを決定づける最大重要素であります。同じサイズの石であっても、よくカットされたダイヤモンドは不十分にカットされた石よりも大きく見せ、色の見栄えもより良く映し、石が持つインパーフェクトをも隠すほどです。

カットは3つの要素から成り立っています:

• プロポーション
• シンメトリー
• 研磨(ポリッシュ)

これらの事を順番に見ていきます –彼らが意味する本当のことやあなたの婚約指輪のために見るべきもの – では１番重要なものから見ていきましょう

完璧なプロポーション

理論的に完璧な形状であるラウンドブリリアントダイヤモンドがあります。数学的に完璧な形状。

事実、光学的特性を計算して完璧なプロポーションを見出した第一人者は数学教授でした。マルセル・トルコフスキー(Marcel Tolkowsky)は1919年に博士号の一環として「Diamond Design」本を出版。石の最大限の輝きやダイヤモンドの輝き(輝きの量)を計算された形状について彼の本に書いてあります。現在その形状はブリリアントダイヤモンドとして知られ、最も一般的なダイヤモンドカットとなりました。

過去98年間に彼の研究結果にいくつかの変更は加えられていますが、彼の計算は今でもラウンドブリリアントダイヤモンドのカットを評価する方法の形状基礎であります。

深すぎ

ダイヤモンドのカットが深すぎる場合、見る人の目に反射せずに、光が石の底面から間違ったアングルで反射してしまいます。

これは石の上部から石を見ると小さく見えてしまい、石の中心に黒い影が映る結果となります。

浅すぎ

逆にダイヤモンドのカットが浅すぎる場合、より多くの光が石を通過することで、底面から光が漏れてしまい、やはり輝きが低下します

浅すぎることで、ダイヤモンド内部から十分な光が反射・屈折しなく、ダイヤモンド上部から指輪が醜く映し出されてしまいます。

ちょうどいいカット

「エクセレント」や「アイデアル」ダイヤモンドカットのプロポーション(販売業者によって呼び名が異なる場合があります)は、入射した光の分が見る人の目へと反射し、その結果あなたがダイヤモンドに求めている驚くべき光と輝きをもたらします。

ダイヤモンドカットの測定

ダイヤモンドカットとは米国宝石学会(GIA)が独自に開発したスケールで石の等級が付けられていますが、現在は世界中で使用されています。

セクションの冒頭にある等級スケールのアカウントの中にプロポーションと角度があり、そしてそれぞれの石がどれほどの割合で満たしているのか、またどれくらい素晴らしい輝きがあるのかについて目的としています。スケールはエクセレントからプア（劣る）まであり、カーソルが下に行けば行くほど理想的な形状からより遠ざかっていきます :

ダイヤモンドカットとダイヤモンドの耐久性

ダイヤモンドの輝く量と同じくらい、カットもダイヤモンドの耐久性に影響を持ちます。ダイヤモンドは非常に硬い物質ですが、実際これは引っかき傷に抵抗力があるという事を意味しています。

ダイヤモンドがとても細かいエッジまたは尖端を持つカットの場合、依然としてダイヤモンドは損傷を受ける可能性があります。

ガードル

ガードルとはダイヤモンドのエッジをなす狭い帯状の外周部分であり、指輪セッティングのほとんどの表面を握っています。

• 薄いガードルでは、石のエッジがより壊れやすく、砕けてしまう可能性が高いです。
• 過度に厚いガードルは、石の重量の多くは中心に運ばれており、これはバランスの取れている同じサイズの石よりも小さく見える事を意味します

キューレット

キューレットとはダイヤモンドの底面の尖端のことであり、より正確には尖端の欠如です。

もし底面が四角の場合、大きなキューレットを持っている、もしそれが尖端として残っているならキューレットを持たないと言われています。

石が砕けるのを防ぐためキューレットを指輪のセッティングへセットされる時に追加します。しかしダイヤモンドを上部から覗いた時キューレットが見える可能性もあります。

理想的なキューレットの石はNone(なし) / Very small(非常に小さい) / Small(小さい) またはMedium(中位)であるべきで、これよりも高いものはお避けください。

全てのダイヤモンドが優れたカットを持っていないのは何故？

おそらくあなたは何故全てのラウンドブリリアントダイヤモンドはベストカットでないかと不思議に思うかもしれません、理由としてダイヤモンド加工者が質の低い石以外の石を大きくカットすることで多くのお金を稼げるからです。

例えとして、下にある2つの原石はフェア（やや劣る）の等級を持ち3カラットの重量でカットし合計 ￥1,600,000で供給する事が可能であります、もしくは合計金額￥1,100,000 相当の価値で2.2カラットエクセレントカット等級のラウンドブリリアントにカットし供給も可能なのです。

宝石商は人々がより大きいダイヤモンドが欲しいことやカットはダイヤモンドの美しさを決定づける最も重要な要素ということを多くの人は知らないという事を知っています。利益をより多く得るため、より多くの宝石商は「カット」品質を犠牲にしダイヤモンドを高い重量へカットします。しかし大きさはないダイヤモンドだけどくすみもないものを手に入れたい場合、等級が高い石をお選びになることです。

カットグレードの選択

「エクセレント」もしくは「アイデアル」(販売業者によって呼び名が異なる場合があります)は確実にブリリアントダイヤモンドを手にするのでお勧めです。

カットはダイヤモンドがどれほど美しい見栄えを得るかを決定付ける最大重要素であることから、可能な限りダイヤモンドのご予算を最高カット等級へ回すほどの価値があります。よくカットされた石は温かみのある石や低等級の石でさえも完全に素晴らしい輝きときらめきでそれらを補い石が美しく見える事を保証いたします。

「プア(劣る)」カットダイヤモンドに費用をかけるのは避けるべきです– その等級を選ぶことで3カラットのダイヤモンドへ予算が回せるとしても、くすんだ生命力のないものとなり、その妥協はそれに値するものではありません。

シンメトリー(対称性)

ダイヤモンドシンメトリーとは石の異なるファセット面がどれほど良いバランスで関係しているかを尺度するものです。ダイヤモンドの異なる部分が本質的にどれほどうまく整列するのか。これはとても大切な要素です。シンメトリーが劣っている場合、奇数の数で光が屈折する可能性があり、見る人の目へと反射量を減ることで、輝きの量も減ってしまいます。

石が非対称になるいくつかの方法があります:

一般的なカット等級と同様、シンメトリーもまた「エクセレント」から「プア(劣る)」まで格付けされています。しかしカット等級とは異なり、シンメトリーの場合、ダイヤモンドの輝きの量や印象の違いへの影響ははるかに少ないです。

エクセレントからグッド等級を選ぶと裸眼で石を目視した時完璧な見栄えであり石への光性能に何ら影響はありません。石は裸眼でも目立つような対称性の誤差を生じるため、「プア(劣る)」と評価されたダイヤモンドだけはお避けください。

石の外観に大きな違いは生じなくとも、シンメトリーの「グッド」よりも「エクセレント」を選ぶことで大きな価格変動があります – 約10% – 15%。全ての物と同様に目に見えるエフェクトよりも「エクセレント」の知覚価値であります。

シンメトリーはダイヤモンドを選ぶ上で重要な要素ではありません。しかし、カラーやクラリティ等の要素が等しいと思われる2つのダイヤモンドを比較する場合、どちらを選択すればいいのか分からない時シンメトリーが活躍します。

ダイヤモンドのハート＆アロー

「ハート＆アロー」とは極端なシンメトリーを持つダイヤモンドに贈られた言葉であり、特別なビューア(右)からダイヤモンドを見た時に確認できる、非常に規則的な形状シリーズのことです。これは、ダイヤモンドによって光がどのように反射するかを示すためカラーフィルターを使用します。

ビューアーのフィルターは、放出された光が石の色を赤色の輝きのように見え、ダークエリアがダイヤモンドを通過する場所を示し、そして光は底部から「漏れ」ます。

全てのダイヤモンドはある程度光漏れをする特性があり、その光漏れのパターンを調べることで、石がどのように対称であるかを確認できます。

底面から見る:

完璧なハート＆アローを持つ石の、ファセットアングルは、ダイヤモンドの周りに8つのハートを形成する漏れ光を組み合わせています。

このレベルの切断精度で一貫性のあるファセットを得ることは極めて困難であり、ダイヤモンド加工者の腕の見せ所ともいえます。

上部から見る:

ビューアーを通してダイヤモンドを見ると確認できるアロー。

専門的なビューアー以外を使ってこれらを確認することはまず不可能です。

ハート＆アローはダイヤモンド価格の大幅な上昇を正当化するためによく大きなセールスポイントとして使われます。

しかし、それらを持つ事は素敵ですが、それらは必須項目ではありません。

人々がどれくらい輝き示すのかをテストを要求する「ブラインド」は、ハート＆アローを持つ石とそうでない石の間に違いは無い事を示します。

それを生み出すのにはより細心の注意を払うことが大切です、ハート＆アローは一般的に良いカットであるということを示す指標であります。しかし、必ずしも石が光輝いている事を意味しているわけでなく、実際ハート＆アローが完璧であっても劣っているプロポーションを持つ石も中にはあります、それはエクセレントな対称性からのあらゆる利益が完全に根絶されることを意味します。よって、ハート＆アローを良いプロポーションとしての代用は絶対におやめください。

ダイヤモンドポリッシュ(研磨)

ダイヤモンドの形成時、熟練した職人が鉄製の回転ホイールを使ってファセットを作り、研磨します。ダイヤモンドがホイールに固定され、ダイヤモンドダストとオリーブオイルの混合物が徐々に石の両面を研磨します。この過程は非常に熟練した仕事であり、1つのダイヤモンドを磨き上げるのに数時間かかることもあります。

時々、ミスがあるときもあります。石を研磨中、職人はダイヤモンドの表面にマークを残してしまう事があり、ダイヤモンドを通過する光の量に影響することがあります。

ポリッシュライン: 研磨工程から現れる白い線

リザードスキン: ダイヤモンドの粒子に逆らい研磨することで起きる:

擦り傷: ダイヤモンドがノックされたときに出現する小さなマーク:

これらのマークは非常に小さく、低品質な研磨グレードを利用しない限り、ダイヤモンドの光の反射率に何ら影響を持たず石は光輝きますので基本的には無視することに問題ないです。

ダイヤモンドカットやシンメトリーと同様に、ダイヤモンドポリッシュもまたエクセレントからプア(劣る)までの等級があります。また、シンメトリーと同様、ダイヤモンドポリッシュも、ポリッシュスケールからExcellent(エクセレント)、Very Good(非常に良い)、またはGood(良い)を選択します、石が鮮やかに光輝くように確認してください。欠点の影響を石の輝きに与えないため、 Fair(フェア)またはPoor(劣る)の等級は避けることが最善です。

本当にカットは重要ですか？

願わくば、今までお読みいただいた、ダイヤモンドの見栄えにさまざまな影響を与えるカットの方法を話してきました、そしてカットが持つ石の光の反射に大きな影響についてや、輝きの量があなたの婚約指輪がどれほど印象的になるのかということ。

中には、石の「光学性能」よりもダイヤモンドサイズを優先させる人もいますが、これは実はくすみのある大きなダイヤモンドを得るため確実な方法なのです。

このページの始めに、「エクセレント」石のみを推奨しました。これは覚えておくべき重要な情報です。

もし望む石をエクセレント等級にしたいけど、予算的に手が出せないというのであれば、カラットのサイズを少し小さくしてカットグレードを上げることをお勧めします – そうすることで、確実に光の反射の量、光の輝き方、印象的な指輪になるなど、実際大きく変わってきます。

カラットサイズが小さいのは実際見るのが非常に難しいでしょう。

以下の画像が2つのダイヤモンドサイズの違いを示しています:

0.9カラットのダイヤモンドは、1カラットのダイヤモンドよりもわずか0.2mm小さいですが、指輪セッティングで装着しても、これらが目立つことはないでしょう。しかし、「良い」カットよりも「エクセレント」カットによって生成された石は特別な輝きを持ち、それらは誰の目にも非常に目立ちます。

私は石の特定サイズばかり優先することはお勧めしません、何より私が強くお勧めすることは、カラットの重量でもなく、それはカットであります。ダイヤモンドを選択する際の最優先事項です。カラット重量はいつも僅差になれます。

シンメトリーとポリッシュ(研磨)は、それらの割合よりもダイヤモンドの見た目に与える影響は確かに少ないですが、それでも支払う価格に大きな影響を与えます。エクセレント等級のシンメトリーとポリッシュを持つ石は、これらの分野で「良い」と評価された石よりも10〜15％高くなります。それは実際見た目へのどんな影響よりも、むしろ消費者は完璧な石に可能な限り近づけるためのプレミアム価格を支払う用意があるという事を小売業者は知っているので、このような違いが生じます。

私が推奨する一部の小売業者の異なる石の変数を選択し、それが支払う価格にどのような影響を持つのか試して見てください。そしてもしそれが可能ならば、あなたのダイヤモンドはより光輝き指輪はもっともっと遥かに印象的になるでしょう。